ピクトグラムと想像力
人間は見るからに危険な物には近寄らない性質を持つ。
ピクトグラムは危険であることを示すが故に安全のように思えてしまうことがある。そんなことは僕には起こりっこないし、アクションゲームの中だけの世界・・と。僕は飛び跳ねて池に落ちたり、天井にぶつかったり、服に火が燃え移ることなんてありえないと。だってそれは危険なことでしょ・・・?と。
ただし、以下のツイートはピクトグラムを製作している会社のツイートだ。ピクトグラムは実際の死亡事例に基づく再現であるらしい。
こうしたピクトグラムは、物笑いの対象として話題に挙がる例も多々見かける昨今、あえて申し上げますと私共は実際の死亡災害事例も含めて視覚的に再現するように努め、亡くなられた最期の姿をも、安全のために形にしております事をお含み置き下さい。 pic.twitter.com/rTV3YIs0Q7
— 株式会社石井マーク (@ishiimark_sign) 2016年8月11日
これは実際に起きることである・・・という説明が背筋を冷たくしてくれる。しかし、世の中には闇金ウシジマくんに登場するようなブラックな工場が存在する。死亡事故が1ヶ月に一度は起きている工場が存在するのだ。僕の背筋は完全に凍り付いた。マイナス50度だ。
5日午後4時半ごろ、奈良市南庄町にあるリサイクル会社「I・T・O」の工場で作業員の男性(45)の行方が分からなくなった。奈良県警によると、男性は破砕機につながるベルトコンベヤーの近くで作業をしていた。その後、破砕された木片に混じって、男性がかぶっていたとみられるヘルメットの破片や体の一部とみられるものが見つかったという。県警は、男性が破砕機に巻き込まれた可能性があるとみている。
県警によると、同社をめぐっては、先月2日にも同県大淀町にある別の工場で派遣社員の男性(67)がベルトコンベヤーに巻き込まれて死亡。先月20日には、今回の工場の敷地内で重機と駐車中のトラックに男性作業員(56)が挟まれて死亡したという。
2ヶ月で2件の死亡事故が発生している工場だ。労働災害の経験則の一つであるハインリッヒの法則に当てはめれば、軽微な事故が1ヶ月に29件起きているような工場ということだ。誰だってそんなところでは働きたくない。しかし、現実に労働者は存在する。つまり、多重債務者が借金の返済のためにタコ部屋から派遣されて強制労働させられるような劣悪な環境・・・闇金ウシジマくんのような世界が繰り広げれている可能性が高いということだ。そして、誰かが事故に巻き込まれて足の一本や二本吹き飛ぼうが日常茶飯事の世界。労働者はこんな死に方を望んでいたのだろうか?
僕は畳の上で死にたいです。日々をがんばろう。
近所の黒柴犬がかわいい。
やさしい顔してる。
将来は犬を飼いたい気持ちが強まる。