なつやすみ日記

猫のような日々

年末年始に読んだ本

 

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

 

 荒木飛呂彦の短編集で康芳夫のことを知った。ダダカンも興味があったので読んでみました。ビックフィッシュというほら吹きの言っていることが実は本当だったという映画があったけど、この本もだいたいそんな感じだ。本気で虎に人間を食べさせようとしたり麻原彰晃は僕の弟子でしたとか、驚天動地のストーリで沢山。

 

インタビューされていた映画看板の絵師である石原豪人は猥褻な絵も書いている。女性の裸体はもちろん、男性同士の絡みもだ。女はホモが好きなんですとか2chのコピペみたいなことを遥か昔にも言っていて興味深かった。彼はホモの絵を描いて児童誌に怪物の劇画も書く。いやはや篦棒だ。

 

地元青梅市が昭和の映画看板を町おこしの材料にしようとしているけど、決して性的な部分には触れないで綺麗な部分だけを見せようとしている。僕が住む町では彼らがアートを好きではないということは自ら証明している。穢れ、毒、邪悪、そういった物も飲み込んでこそ人間なのに排除しようとする。薄っぺらいんだよ。

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

UNIXという考え方―その設計思想と哲学

 

 哲学が書いてある。特にコード、数学的、学術的な記述は無しなので素人でも読みやすかったです。わかりやすいプロトタイプを考える前にさっさと手を動かして作れということです。 そして小さくて強力なツールを一つずつ作って行けば、それは梃子の効果で巨大な物も動かせるようになる。

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書)

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書)

 

 自分の障害関係でいろいろ読んでいるが、発達障害の類が障害者であるか議論がある理由がわかった。機能が完全に無いわけはなくて、 他人とは違う方向にベクトルが向いているだけということだ。健常者と発達障害者は連続性があるだけだ。コミュニケーションは苦手だけど、世の中には機能がそもそも存在しない人もいる。僕は前者というだけだ。他人と違う人生を生きなくてはいけないことは覚悟しないといけない。

 

共感能力の欠如も最近は武器と思えるようになりたい。

面白いから人に薦めるためにあげることが多いため定期的に購入している。ブックオフで100円で購入。マンガのルールが何もかも破壊されたカルト宗教ぽいギャグがやっぱり好きです。圧倒的なノイズロックを天丼(ギャグの繰り返し)で畳み掛けてきて何度読んでも笑ってしまうな。