Arduinoワークショップにニッチな需要があった
Maker is You!というWebサイトを運営している。事業の一つにArduinoワークショップがある。しかし、当初一緒に組んで事業をしている人から需要が存在するか疑問視されていた。
Arduinoは電子工作に用いられる道具の一つだ。簡易なプログミングでプロトタイピングが自由にできることで世界中に広まり、電子工作のデファクトスタンダードになりつつある超画期的な道具だ。といっても日本国内のハードウェア・コミュニティはむちゃくちゃ狭いし、年齢層も高めだ。この環境に飛び込む人はあんまりいないよね・・・?というのが僕たちの見解だったが、いざワークショップを告知してみるとニッチなニーズがあることがわかった。
インタラクティブ・アート志望の美大生だった。インタラクティブ・アートはコンピュータやセンサを利用したアート作品のことだ。
インタラクティブアート(英: Interactive art)は、観客を何らかの方法で参加させる芸術の一形態である。ある種の彫刻では、作品の中や上や周りを歩くことでこれを実現する。コンピュータやセンサーが観客の動きや熱などの入力に反応するようにした作品もある。インターネットアートの多くは、インタラクティブアートでもある。場合によってはハイパーテキスト環境によって訪問者を誘導したりする。外界からテキストや画像などの入力を受け付ける作品もある。観客がパフォーマンスアートの流れに影響を与える場合もあるし、参加する場合もある。
インタラクティブアートは、作品とそれを見る人の対話によって形成される。観客(参加者)は作品とのエージェンシー(作用できる能力)を持ち、作品のコンテキストに参加することを求められている。すなわち、インタラクティブアートの作品はインタラクション(相互作用)をもたらす。一方、ジェネレーティブアートはモノローグと見ることができ、作品は観客の前で変化していくが、観客がその過程に参加することは求められず、単に見るだけである。
もちろん美大で専門の講義もあるみたいだけど、非常勤の先生が周に一回程度行うだけだったりして、積極的に講義をしているわけではないそうだ。となると、理解が進まなかったケースも出るわけで、そういう人たちの補講目的としてワークショップが利用された。そして、彼らの卒業制作を何件も手伝うことになってしまった。
ちなみに実験道具を自作したい某国立大学のポスドクが学びに来たこともあった。実験道具を購入すると数千万円かかるけど、自作すれば数十万円という世界だからだ。
この界隈で一番有名な人物のDMM.Make.Akibaの小笠原治さん曰く「世の中の電気製品のモジュール化された部品の集合体に過ぎないから、ある程度勉強すれば誰でも家電は作れる」と言っています。流石になんでも作れるは少々言い過ぎかもしれませんが、大体のパーツは秋葉原と中国からの輸入で手に入ってしまう。21世紀はそういう時代ということです。ミサイルの中身もその辺で売っている35ドルのコンピュータだったりします。