なつやすみ日記

猫のような日々

共同創業者に2回失踪されたが懲りずに起業する件について

共同創業者に二回失踪されているというお話です。

 

大学時代の知人のKくんが在日ファンクというバンドのマネージャーで活動していました。そして活動が実を結び、コロンビアにスタッフごと買い取られるということがありました。その一連の流れを見ていて「あ、僕も出来るんじゃない?」と思って友人のバンドをマネージメントして売れさせようとしたんですよね。折角だったら最高に良いものを作りたいと思って、レコーディングエンジニアには中村宗一郎さん、ジャケットのイラストは本秀康先生、デザインはスケッチ・オブ・デザイン(現アルムナビ取締役)の勝又社長にお願いしました。キャッチコピーは九龍ジョーさんに書いてもらいました。錚々たる面々に関わってもらったけど、バンド側に予算が全然なかったからほとんどタダみたいな値段でやってもらいました。もうむちゃくちゃな話ですね。

 

彼らが仕事を受けてくれたのは、自分達のバンドのサウンドが素晴らしくて将来の期待値にかけてもらったからです。言い換えれば投資を受けたということなんですよね。その後、無事に作品が出来て、色々な人たちの協力で、タワレコやヴィレバンに陳列することになりました。インディ欄ですが雑誌にもちらほら露出しました。それでもっと売るぞーーーとなった段階でフロントマンのA氏が失踪。バンド崩壊。俺は関係者に平謝りというオチです。その節はみなさま申し訳ございませんでした。投資を受けたのに失踪。言い換えればお金の持ち逃げですよ。はっきり言って人間関係考えれば逃げれる立場じゃないですよね・・・。僕自身はA氏が「紅白に出たい!」と言っていたから本気で支援していて、仮にお金にならなくても働きながら一定数のファンがいて週末にライブする生活も意味のある人生ではないかな?と思っていました。実際、彼の周囲にいたバンドやグループはマネタイズ出来ているかはわかりませんが、それぞれ一定の知名度を獲得するようになっていて、逃げずに頑張っていればその一人になっていただろうな、と思っています。僕も音楽大好き人間として、音楽のコミュニティーに貢献出来たら一回しかない人生の中で有意義なことが出来たと思うんですよ。だからこそ色々手伝ったわけだし、彼自身も売れたかったわけだけど、同時に露出することの恐怖心というアンビバレントな感情もあったのかな、と思っています。故に逃げちゃったと。ロックミュージックはセルアウト/アンチ商業主義のアンビバレントな感情にあると、ポピュラー音楽研究家の大和田俊之先生は指摘していますが、彼の場合もそうだったのかな、と思うしかありません。当時も今も死にてーと思っている懐かしい思い出です。僕は思い出で終わりたくなかったよ!!!!マジで悔しい!!!!!うわーーーーー・・・・ギャーーーーー!!!!・・・本当に関係者のみなさま申し訳ございませんでした。

 

会社に勤め上げる社会性も無いのでインターネットの某コミュニティーで知り合ったエンジニアの友人I氏と色々と事業を立ち上げました。事業の一つはIoTプロトタイプ製作というちょっと流行りのかっこいいことをしていました。一緒に事業をやるまでは意気投合した仲だったんですが、一緒に仕事し始めると問題がいろいろ発生するんですよね。僕がやらかした問題もたくさんあったんですが、その分リカバリーして様々な仕事を引っ張ってきました。しかし、I氏は「あれが嫌だ」「これが嫌だ」と仕事を選り好みするんですよね。おまけに途中で請けた仕事を相手の態度が気に入らないから破棄したいと言い出す始末。まあ、他社のプロトタイプ製作はアルバイトのようなもので、本当は自分達の作りたいプロダクトがあって、投資家から出資を受ける計画だったんですが、本人はプロトタイプを「絶対に作れる!」と言って一向に作らず。三年経っても作らなかったんですよね。完全に言うだけ番長ですね。誰かと一緒に何かをやることは何かしらの問題はあって当然と思っていたので我慢して何年も付き合っていた面もあったけど、この件のオチはI氏がガールズバーで女の子を引っ掛けて事実上の失踪をしてしまったことですね。また失踪かよ!って感じですがまた失踪されました。散々揉めていて冷え切った関係でしたが、一部の人間にだけ失踪することを伝え、僕には何も言わずに失踪。最悪です。当然ですが、引き続き行なっていた仕事は全て断り、取引先には僕が平謝りです。地獄再び。そして何も始まらずに終わるという経験も再びやってしまいました。もう笑うしかないですよねーははは。

 

年齢は無意味に重ねるし、大好きだった恋人と別れるし、 良い歳して実家暮らしというロクでもない状況しか残ってないのですが、幸いなことに実家が太いんですよね。故に経済的には何も困ってないし、僕自身の貯金もそれなりに持っているんですよね。就職するということも一時は考えたけど、発達障害のせいでコミュニティーに属せない性格で、経験上イジメられたり排除されるのがオチなんですよね。そうなると自分が幸せになるルートは一つしかなくて自分自身で事業を作り暮らしていくことなんですよね。ただ、今まで誰かと事業をやると失踪されたり仕事を全くしないという状況が起きてしまうので、それを回避するには自分一人ではじめるしかないというのが僕の結論です。共同創業者と揉めたりするというのはよくある話だけど、それが僕にもあったという話なだけです。もちろん複数人で運営してうまくやる人たちもいるのはわかっています。たまたま僕にそういう能力がなかったり、運がなかっただけです。ただ、次は失敗したくないので、創業者はもちろん僕一人で、契約と仕様で部下を雁字搦めにしてコントロールしようと思っています。そういうことをしていくとコミュニティにおいてリーダーは孤独になっていくのですが、歴史的に見ても支配者と隷属者というのは平等ではなく、契約と罰則で支配してきました。経営者やリーダーは孤独と皆言うのはそういうことです。構造的に仕方ないんですよね。僕はその辺が甘かったなと思っています。もしくは金の関係のみで相手がどうなろうと知ったこっちゃないというスタンスですね。商材の一つに集客支援などを考えていますが、僕自身は真面目に仕事をするけど、相手の事業が失敗しようが成功しようが知ったことでは無いということですね。以前の僕だったら一蓮托生だったのですが、今回違うのは事前にお金を貰っておくので、契約期間が過ぎればおさらばできる状態ということです。とにかく契約と金に関する事はルーズだったのが一番の反省点で、今後は起業家にありがちな夢とか情熱とかそういう曖昧な概念は全て捨てて、非情なビジネスマンとして生きようと思っています。がんばります。